うたかたの蔭にて-ユグラシアblog-

アクセスカウンタ

zoom RSS ボーダーライン

<<   作成日時 : 2006/10/10 00:16   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0


玄関を開けて、靴をぬごうとした瞬間、何かがふつり、ときれた。
力の入らなくなったからだは、鞄と一緒に床について、私はなんとか手を前にのばした。
そのまま、廊下に横たわった。
動けなく、なった。


動けない。
起き上がることもできない。
しなきゃならないことはたくさんあるのに

疲れてしまってるのはわかってる。

でも、たたなきゃいけないのに。

そのうち、頭が痛くなって、まぶたのうえの方が赤く熱くなって、泣いていた。

際限なく涙がでて、動けないまま、ぼんやりと、洗濯機のパイプをみていた。

眠れたら楽になれるのに。

頭が痛くて、くるしくて眠れない。

ずっとそうしていて、少し意識をなくしていたのかもしれない。

部屋の奥の窓から、月の光がさしていた。

蓄光の時計の針は、九時過ぎの水平線で、どうやら、四時間もこうしていたらしい。

髪が、涙がでぱりぱりになってた。

月の道をたどるようにして、窓際のベッドにもぐりこむ。

疲労に加えて身体のあちこちが痛い。
忙しくて、自分メンテをしなかったから、こんなにブローバックがでかいんだ。





社会人のオンの時の私。
社会人のオフの時の私。
バンドマンの私。

私人としての私。



そのどこにも、本当の私なんかいない。

本当の私は空っぽで、何の意味もない存在で、だからその上に、必死で、自分らしき形を塗りたくって毎日やりきっている。

誰も空っぽの私なんか知らない。

そんなもの、私だっていらない。

なのに、空っぽの私は悲鳴をあげて、訴える。

私をみてください、小さな私を。

それでもあるのです、どうか認めてください、と。

でも、周りが評価するのはいつも外面で。

その度、本当の私は存在意義を否定されて、壊れていく。

その小さな、悲鳴に私も耳を傾けないようにしている。

空っぽの私なんかいらないから。

手首や足、お腹の柔らかい皮膚に残る白い筋は、空っぽな私のかすかな抵抗だ。

壊されかけた、小さな私のささやかな反撃だ。

それをぬりこめて、私は今日も外面で戦ってきた。

それをほめてあげるものも何もない。

私の中は、常に北緯38度線みたいなものだ。
私の彼氏と一般に呼ばれる立場に置かれた人々が好意を抱いたのも、外面の私だから、私が好きになるはずもない。

彼らは、本当の私なんて何も気付かないまま、何故か嫌われて、つきはなされていく。

どんなに努力しても、誰も愛せない。

本当の私が好きになっても、接するのは外面で、外面の私を好きになるやつなんて、大嫌いだ。

「俺らはまず、自分を好きになるところからはじめな」

そう、教えてくれた人は、もうこの世にいない。

ねぇ、自分のこと、好きになれた?

愛する人を見つけた?

私はいつまで、この不毛な戦いを続ければいいんだろう。
画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ボーダーライン うたかたの蔭にて-ユグラシアblog-/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる